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【2024/05/19 18:17 】 |
ラストシーンが最も衝撃的な漫画とは?●僕らの世代の男性(女性)なら

僕ら50代が子どもの頃、『スポ根』漫画がはやった。(スポーツ根性漫画)

根性を抜きにしてもスポーツがテーマの漫画が多かった。

『巨人の星』(野球)、『タイガーマスク』(プロレス)、『サインはV』(バレーボール)、『エースを狙え』(テニス)・・・など等。

そんなスポーツの漫画の中、主人公の『生き方』まで少年、少女に見せつけてくれたのが『あしたのジョー』(ボクシング)だ。

そして、僕が「ラストシーンが最も衝撃的な漫画」として選んだのが『あしたのジョー』だ。

下町のドヤ街にふらっと現れた「矢吹丈」。

そのケンカを見て、将来のチャンピオンを見た「丹下段平」。

その二人の出会いから順調に話は進まない。

ある事件から少年院に入った「矢吹丈」。

そこで生涯のライバルである「力石徹」。

そして世界チャンピオンを目指していく過程で出会う、様々なボクサー。

矢吹丈の心の中の葛藤。

 

この漫画の中で僕が一番好きなシーンは女性の親友「林紀子」から「何故、そんなに苦しんでまでボクシングを続けるの?ボクシングに明け暮れる青春は淋しくないの?」と問われる場面だ。

矢吹丈は答える「実は、そんなに苦しんでないのさ。だって、ボクシングが好きだからな。それに真っ白になるまで燃え尽きたいんだ。」

この一言は僕のその後の人生に中で様々な場面で応援歌になってくれた。


この「あしたのジョー」のラストシーンは様々な憶測を産んだが、とにかく衝撃だった。

「あしたのジョー」の最終回、最後のページをめくると一面に現れるシーン。

僕はその場面を観て、一瞬、息を飲んだ。

そして、ドヤ街の風景から、少年院の場面、挫折していた頃、復活して、いくたの強敵と戦った場面、ここに至るまでの数々のシーンが頭に浮かんだ。

まるで、人が死ぬ時にその生涯が一瞬で走馬灯のようによみがえってくると言われているように。

 

「あしたのジョー」の全編に描かれたのは、単にボクシングの話ではなく、人間のプライド、挫折と成功の生き方、人生への向かい方、親友と恋人との出会いと別れ・・・様々なテーマが盛り込まれている。、

「あしたのジョー」に出てくるあるキャラクターが死亡した時、現実社会で「本当に」お葬式が行われ、「よど号ハイジャック犯人」は「われわれは明日のジョーである」と声明を残した。


ちなみに大学の「経済学」の試験の時に、問題がさっぱり解けなかったので(白紙)、時間が余った僕はこの「あしたのジョー」の感想を問題用紙の裏にびっしり書いて、それで試験を通してもらった。


日本漫画界でも屈指の漫画。

スポーツ漫画の金字塔。

社会現象にまで影響を与えた漫画。


僕は人生を怠けそうになると、この「あしたのジョー」のラストシーンを思い出す。

僕も「あしたのジョー」になるのさ、ってね。


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【2011/05/04 09:59 】 | 漫画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
最近、生活がすさんでいませんか?●お勧めの青春群像小説●『風が強く吹いている』(三浦 しをん)

2001年の正月、酩酊しつつテレビを見ていた三浦しをんの脳内に天啓のような閃きが駆け抜けた。

「箱根駅伝いいっす。これは小説になる!」

以来、駅伝経験者を訪ね、H大とD大に取材を申し込み、早朝の練習や高原の夏合宿に随行、記録会や予選会を見学、そして、もちろん正月は「箱根」へ、と徹底取材を敢行。

構想・執筆6年、ここに本邦初の王道「青春小説」が誕生した。

箱根駅伝をめざす若者たちを通して、自分と向き合い、ひとり孤独に戦いながらも、確実に誰かとつながってゆく生きるための真の「強さ」を高らかに謳いあげた青春小説。

 

寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。

清瀬には「夢と野望」があった。

もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追求する走りを見せたい。

その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかない。

そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。


竹青荘は特異な才能に恵まれた男子学生の巣窟だった。

清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱根」に挑む。

たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか。


お正月に「箱根駅伝」を観る人も、観ない人も楽しめる「人間の成長」の物語。

ただ、この『風が強く吹いている』を読むと、「箱根駅伝」が3倍は楽しめる。


読み終わった時には、自分もまるで「箱根駅伝」を走り抜けたような爽快感がある。

僕は自分も中学校時代は「短距離」をやり、働き始めてからは「駅伝」と「フルマラソン」を走っているので、ここに登場する若きランナー達の心理描写がたまらなく良かった。

でも、じゃ、走ったことが無い人は、この本がつまらないかというと、とんでもない!

「なるほど、こんなことを考えて走っているのね。」と思えるし、「何故、苦しいのに走るのか?」という疑問にも答えてくれる。


とにかく、素人集団が天下の「箱根駅伝」を目指すという設定なので、多少、無理があるが、その無理さが、またたまらなくいい。

「駅伝」という孤独でありながら、チーム仲間意識を強烈に感じさせる競技だからこそ、実際の駅伝でもドラマが生まれるし、フィクションにおいても読む人に感動を与えてくれる。

これは「駅伝」というスポーツを通して人間がどん底から成長していき、チームの中に愛しいほどの戦友が生まれるまでを描いた、天下一品の青春群像ドラマになっている。


読者もまた、『風が強く吹いている』を通して成長するのだ。

最近、生活や思考がすさんでいるな、と思っている人には特にお勧めします。


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【2011/05/03 17:21 】 | 感動する本 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
人生が熱くなるお勧めの本●『ボックス!』(百田 尚樹)

高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。

二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち......。

様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?

『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が、移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説!

ボクシング小説の最高傑作がいま誕生した!  


王様のブランチ「マッチョイ」で推薦されていたこの本。

導入がいい。厚めの本は、導入の数ページで挫折したくなるものが多いが、導入の2ページで既に吸い込まれる。

放送作家という、飽きっぽい観客を対象にしたTV映像の世界で生きてきた作者ならではなのか。

この本の読者の真の対象はいわゆる「青春まっさなか」世代ではないような気がする。
 
いくつもの挫折を繰り返し、才や努力の狭間の中で、負けることへの恐怖心が生存本能で染み付き、動けなくなった大人たちへの示唆が溢れているからだ。

中心となる高校生達を、多くの大人たちがそれぞれ過ごしてきた人生と価値観を元に囲み、 それぞれの思いで、彼らに対して行く。

 
「努力は才を超えるか?」「才とは何か?」「情熱の源泉は?」そうした、様々な問いに対しての様々な答えをストーリーの中で見せていくこの本。

リミットを超える瞬間を求め、情熱を取り戻す喜びを、是非体感して欲しい。

 

熱い話である、胸すく話である、それでいて胸が締めつけられる話でもある。

とにかく、グッとくる事請負の小説。
 
ボクシングに天賦の才能を見出された無軌道な鏑矢と、彼を見守り、彼のように強くなりたいと願う聡明な優紀、これは、全くタイプの違う2人の高校生の友情とボクシングのドラマ。

物語は、優紀と、高校のボクシング部顧問の耀子の視点で終始展開する。

ふたりと、共通の“大きな存在”鏑矢、誰に感情移入しても面白く読めるが、個人的には優紀の“物語”により共感を持って読んだ。


彼女の前での理不尽な暴力に無抵抗のまま屈した思い、ボクシングが上達し心弾む喜び、思慕する耀子の鏑矢への目線を悟った時によぎる微妙な感情、何よりボクシングを通して人間的に強く大きくなっていくという、これは10代の男性の青春成長小説である。

 

ボクシングは相手の運動能力を破壊する目的で人体の急所ばかりを狙って殴る格闘技。

本編中に語られる定義は、このスポーツの本質を明確に言い表している。

これはまた、本格的なボクシング小説。

ルール、トレーニング、テクニック、戦術、闘争本能、そして精神世界と、ここまで細部に渡って描写された小説を知らない。

鏑矢を始め、ボクシング部員たちも、優紀、友野ら優等生たちも、皆嫌味なく清々しく書き込まれていて、いまどきこんな純粋な若者たちばかりなのかとも思うが、やはり好感が持てる。

ずば抜けて才能がある者と、絶え間ない努力でその位置に上ろうとする者。

“努力”、“天才”、“才能”、“一流”の本質について見事に言い得ているのも魅力的だ。
 
息つく間もない580頁、筆者は「探偵ナイトスクープ」等で知られる放送作家だそうだが、このドラマツルギー、ダイナミックな筆力は、只事ではない。

若い人はもちろん、かって若者だった人や女性にも是非お薦めの1冊と言っておきたい。


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【2011/05/03 17:19 】 | 感動する本 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
いろんな意味で重たいがお勧めの本●『決壊』(平野 啓一郎)

2002年10月全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。

容疑者として疑われたのは、被害者の兄でエリート公務員の沢野崇だったが……。

〈悪魔〉とは誰か?

〈離脱者〉とは何か?

止まらぬ殺人の連鎖。明かされる真相。

そして東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を見つめる感動の大作。


凄い。
 
ドストエフスキー没して百年余。


この小説の凄さは、ドストエフスキー的な対話を軸に、ネットやメディアに溢れる言説を本物そっくりに活写し、かつ登場人物ひとりひとりの血を、体温を、リアルに濃密に伝えてくることだ。
 

残虐な連続殺人に対して、メディアの新情報を今か今かと待ち、残虐な事実を知るたびに、やり場のない怒りを紋切型の喋りでしか表現できないもどかしさに腹立つ、という状況は、まるで現実そのもので、犯人の少年や家族の言葉は雑誌やテレビというメディアを通して、実在の事件そのものだ。


そこに生身の少年がリアルに描かれることで、コメンテーターや教育者の正義の言説の空疎さが浮き彫りになってしまう。

 
殊に沢野一家の悲劇は、前半のリアルな一家団欒の描写を経て、痛ましく胸に迫り、はからずも平成のスタヴローギンとなってしまう沢野崇の造形は真に魅力的だ。
 

想像や未来の予知などと言うよりは、明らかに現状を写実したものに近い。

本作で語られることは極めて切実で我々の身に、いや心に迫ってくるが、「なぜ人を殺してはいけないか」という問いを初めとして、どれもこれも殆どがどこかで聞いた事ある事ばかりである。

小難しい言葉で飾られた思想のごときものも実質は同じであり、結局のところそれは今の時代の状況、現代人の抱える思いや言葉を代弁し語り、時代精神をそのまま描いただけなのである。

本作のそういう時代精神・時代状況の写実は専ら殺人事件や犯罪をめぐる諸問題や諸言説を対象としている。

責任能力や精神病の問題から警察の取調べの問題まで現代日本で騒がれる犯罪関係、法律関係のあらゆる問題が本作内には凝縮され扱われていると言えよう。

それは私としては高く評価できる極めて意義ある事に思えた。


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【2011/05/03 17:14 】 | 人生を考える本 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
自分の感受性くらい自分で磨け●茨木のり子詩集『おんなのことば』

ポケットに入る詩集なのに、その中身には人生が凝縮されている。

決して難しい言葉や表現を使ってないのに、何故か、新鮮な言葉。

決して世間に媚びず、前向きに人生を凝視している。

背筋を伸ばして凛としている言葉たち。


冒頭の「自分の感受性くらい」を読むと、頭をガーンと叩かれた感じになる。

 

『自分の感受性くらい』茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな 
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

 

 

人間の醜さを認めながらも、人間を愛している詩人の茨木のり子。


無駄口ばかり叩いている僕だけど、この詩集を読む返すたびに自分が恥ずかしくなる。

本当のことを語るのに、そんなに多くの言葉はいらないんだよ、と教えてくれる。

どの詩を読んでも魂が洗われていく。

 

いい詩は「飛躍」がある。

いい詩は世界を「別の視点」で見せてくれる。


僕は惰性に流され生きているなと、気が付いたら、必ず、この詩集を開く。

この詩集『おんなのことば』は時には僕を叱ってくれ、時にはより多く、励ましてくれる。


全然、関係ないのだが、茨木のり子さんは僕と同じ薬学出身なので、それだけでも嬉しくなってしまう(もう、故人になられている)。

 

茨木のり子さんが詩の楽しみ方や感じ方を書いた『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書、1979年)は小中学生用に書かれたものだが、大人でも十分に考えさせてくれる本になっており、なるほど、詩はこういう味わい方をするのね、と教えくれる。

この『詩のこころを読む』と、今まで読んでいた詩も別の味わい方を感じさせてくれる。


砂漠の中のオアシスのような詩集『おんなのことば』は、「詩はちょっと・・・」と照れているあなたにもお勧めのできる詩集です。



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【2011/05/03 17:14 】 | 人生を良くする本 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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