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僕ら50代が子どもの頃、『スポ根』漫画がはやった。(スポーツ根性漫画) 根性を抜きにしてもスポーツがテーマの漫画が多かった。 『巨人の星』(野球)、『タイガーマスク』(プロレス)、『サインはV』(バレーボール)、『エースを狙え』(テニス)・・・など等。 そんなスポーツの漫画の中、主人公の『生き方』まで少年、少女に見せつけてくれたのが『あしたのジョー』(ボクシング)だ。 そして、僕が「ラストシーンが最も衝撃的な漫画」として選んだのが『あしたのジョー』だ。 下町のドヤ街にふらっと現れた「矢吹丈」。 そのケンカを見て、将来のチャンピオンを見た「丹下段平」。 その二人の出会いから順調に話は進まない。 ある事件から少年院に入った「矢吹丈」。 そこで生涯のライバルである「力石徹」。 そして世界チャンピオンを目指していく過程で出会う、様々なボクサー。 矢吹丈の心の中の葛藤。
この漫画の中で僕が一番好きなシーンは女性の親友「林紀子」から「何故、そんなに苦しんでまでボクシングを続けるの?ボクシングに明け暮れる青春は淋しくないの?」と問われる場面だ。 矢吹丈は答える「実は、そんなに苦しんでないのさ。だって、ボクシングが好きだからな。それに真っ白になるまで燃え尽きたいんだ。」 この一言は僕のその後の人生に中で様々な場面で応援歌になってくれた。
「あしたのジョー」の最終回、最後のページをめくると一面に現れるシーン。 僕はその場面を観て、一瞬、息を飲んだ。 そして、ドヤ街の風景から、少年院の場面、挫折していた頃、復活して、いくたの強敵と戦った場面、ここに至るまでの数々のシーンが頭に浮かんだ。 まるで、人が死ぬ時にその生涯が一瞬で走馬灯のようによみがえってくると言われているように。
「あしたのジョー」の全編に描かれたのは、単にボクシングの話ではなく、人間のプライド、挫折と成功の生き方、人生への向かい方、親友と恋人との出会いと別れ・・・様々なテーマが盛り込まれている。、 「あしたのジョー」に出てくるあるキャラクターが死亡した時、現実社会で「本当に」お葬式が行われ、「よど号ハイジャック犯人」は「われわれは明日のジョーである」と声明を残した。
スポーツ漫画の金字塔。 社会現象にまで影響を与えた漫画。
僕も「あしたのジョー」になるのさ、ってね。
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2001年の正月、酩酊しつつテレビを見ていた三浦しをんの脳内に天啓のような閃きが駆け抜けた。 「箱根駅伝いいっす。これは小説になる!」 以来、駅伝経験者を訪ね、H大とD大に取材を申し込み、早朝の練習や高原の夏合宿に随行、記録会や予選会を見学、そして、もちろん正月は「箱根」へ、と徹底取材を敢行。 構想・執筆6年、ここに本邦初の王道「青春小説」が誕生した。 箱根駅伝をめざす若者たちを通して、自分と向き合い、ひとり孤独に戦いながらも、確実に誰かとつながってゆく生きるための真の「強さ」を高らかに謳いあげた青春小説。
寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。 清瀬には「夢と野望」があった。 もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追求する走りを見せたい。 その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかない。 そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。
清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱根」に挑む。 たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか。
ただ、この『風が強く吹いている』を読むと、「箱根駅伝」が3倍は楽しめる。
僕は自分も中学校時代は「短距離」をやり、働き始めてからは「駅伝」と「フルマラソン」を走っているので、ここに登場する若きランナー達の心理描写がたまらなく良かった。 でも、じゃ、走ったことが無い人は、この本がつまらないかというと、とんでもない! 「なるほど、こんなことを考えて走っているのね。」と思えるし、「何故、苦しいのに走るのか?」という疑問にも答えてくれる。
「駅伝」という孤独でありながら、チーム仲間意識を強烈に感じさせる競技だからこそ、実際の駅伝でもドラマが生まれるし、フィクションにおいても読む人に感動を与えてくれる。 これは「駅伝」というスポーツを通して人間がどん底から成長していき、チームの中に愛しいほどの戦友が生まれるまでを描いた、天下一品の青春群像ドラマになっている。
最近、生活や思考がすさんでいるな、と思っている人には特にお勧めします。
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高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。 二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち......。 様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!? 『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が、移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説! ボクシング小説の最高傑作がいま誕生した!
導入がいい。厚めの本は、導入の数ページで挫折したくなるものが多いが、導入の2ページで既に吸い込まれる。 放送作家という、飽きっぽい観客を対象にしたTV映像の世界で生きてきた作者ならではなのか。 この本の読者の真の対象はいわゆる「青春まっさなか」世代ではないような気がする。 中心となる高校生達を、多くの大人たちがそれぞれ過ごしてきた人生と価値観を元に囲み、 それぞれの思いで、彼らに対して行く。 リミットを超える瞬間を求め、情熱を取り戻す喜びを、是非体感して欲しい。
熱い話である、胸すく話である、それでいて胸が締めつけられる話でもある。 とにかく、グッとくる事請負の小説。 物語は、優紀と、高校のボクシング部顧問の耀子の視点で終始展開する。 ふたりと、共通の“大きな存在”鏑矢、誰に感情移入しても面白く読めるが、個人的には優紀の“物語”により共感を持って読んだ。
ボクシングは相手の運動能力を破壊する目的で人体の急所ばかりを狙って殴る格闘技。 本編中に語られる定義は、このスポーツの本質を明確に言い表している。 これはまた、本格的なボクシング小説。 ルール、トレーニング、テクニック、戦術、闘争本能、そして精神世界と、ここまで細部に渡って描写された小説を知らない。 鏑矢を始め、ボクシング部員たちも、優紀、友野ら優等生たちも、皆嫌味なく清々しく書き込まれていて、いまどきこんな純粋な若者たちばかりなのかとも思うが、やはり好感が持てる。 ずば抜けて才能がある者と、絶え間ない努力でその位置に上ろうとする者。 “努力”、“天才”、“才能”、“一流”の本質について見事に言い得ているのも魅力的だ。 若い人はもちろん、かって若者だった人や女性にも是非お薦めの1冊と言っておきたい。
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2002年10月全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。 容疑者として疑われたのは、被害者の兄でエリート公務員の沢野崇だったが……。 〈悪魔〉とは誰か? 〈離脱者〉とは何か? 止まらぬ殺人の連鎖。明かされる真相。 そして東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を見つめる感動の大作。
残虐な連続殺人に対して、メディアの新情報を今か今かと待ち、残虐な事実を知るたびに、やり場のない怒りを紋切型の喋りでしか表現できないもどかしさに腹立つ、という状況は、まるで現実そのもので、犯人の少年や家族の言葉は雑誌やテレビというメディアを通して、実在の事件そのものだ。
想像や未来の予知などと言うよりは、明らかに現状を写実したものに近い。 本作で語られることは極めて切実で我々の身に、いや心に迫ってくるが、「なぜ人を殺してはいけないか」という問いを初めとして、どれもこれも殆どがどこかで聞いた事ある事ばかりである。 小難しい言葉で飾られた思想のごときものも実質は同じであり、結局のところそれは今の時代の状況、現代人の抱える思いや言葉を代弁し語り、時代精神をそのまま描いただけなのである。 本作のそういう時代精神・時代状況の写実は専ら殺人事件や犯罪をめぐる諸問題や諸言説を対象としている。 責任能力や精神病の問題から警察の取調べの問題まで現代日本で騒がれる犯罪関係、法律関係のあらゆる問題が本作内には凝縮され扱われていると言えよう。 それは私としては高く評価できる極めて意義ある事に思えた。
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ポケットに入る詩集なのに、その中身には人生が凝縮されている。 決して難しい言葉や表現を使ってないのに、何故か、新鮮な言葉。 決して世間に媚びず、前向きに人生を凝視している。 背筋を伸ばして凛としている言葉たち。
『自分の感受性くらい』茨木のり子 ぱさぱさに乾いてゆく心を
人間の醜さを認めながらも、人間を愛している詩人の茨木のり子。
本当のことを語るのに、そんなに多くの言葉はいらないんだよ、と教えてくれる。 どの詩を読んでも魂が洗われていく。
いい詩は「飛躍」がある。 いい詩は世界を「別の視点」で見せてくれる。
この詩集『おんなのことば』は時には僕を叱ってくれ、時にはより多く、励ましてくれる。
茨木のり子さんが詩の楽しみ方や感じ方を書いた『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書、1979年)は小中学生用に書かれたものだが、大人でも十分に考えさせてくれる本になっており、なるほど、詩はこういう味わい方をするのね、と教えくれる。 この『詩のこころを読む』と、今まで読んでいた詩も別の味わい方を感じさせてくれる。
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